有罪モラトリアム
そして騒ぎの中、部室の奥の方からのそっと1人の男の人が現れました。
Oさん「よぉー、おチビさん。ようこそ、異文化へ。」
・・・・。
まさに異文化。
ピチピチの派手な柄物の緑シャツ。
ピンクのこれまたピチピチなズボン。
重そうな裾が長めの黒い革ジャン。
どうみても狙ってるとしか思えないようなアゴヒゲとモミアゲ。
くわえタバコをしながら、こちらへゆっくり歩いてきます。
陽気というイメージを全身に背負ったその人・・・。
こ、これは・・・
まさにルパン?!!!みたい?!!!
この時の衝撃はすさまじく、私の記憶に彼の服装、容姿などバッチリと記憶されています。
なんだこの変な人ーーー?!!
(めちゃ失礼)
彼「Oさん・・・ユキさん、固まってますよ・・・w
ユキさん、紹介します。部長のOさんです。」
ぶ、部長?!!
この人が?!!?!!!
私「はじめまして・・・ユキです・・・。」
O「ほぉー。ユキって言うのか。
ちま子で十分だな。よろしく、ちま子!」
ちま子ってナニーーーーーーー。
思わず固まる私・・・。
彼は「あーまたやっちゃった・・・。」みたいな顔でOさんをみつめています。
コレ以来、Oさんはずっと私のことを「ちま子」と呼び続けています・・・。
なんで彼がいきなり私をこう名付けたのかは未だによくわかっていませんが、
彼の部活での私の呼び名は
「ちまちゃん、ちま子ちゃん、ちま子」
で統一されていきました・・・。
Oさんだけじゃなくって、この部活にはとてもキャラの濃い人達が大勢います・・・w
物語を書き進めるうちに、少しずつ何人かはできる範囲で紹介していきますね(/ω\)
こうして、私は彼の世界に少しずつ溶け込んでいくことになります。