有罪モラトリアム

着替えスペースからBも出てきました。

B「みてみて。これサリーっていうインドの衣装なんだって~!
  ユキの可愛いねw」

私「なんか頭にも飾りつけるみたいw」

B「私も頭と顔にまだ飾りつけるって言われたw」

2人で他の人の衣装を眺めながら雑談していると、Oさんがやってきて

O「じゃあちま子とBさん、○さんはこっちへ。」

と、大きな鏡の前のイスに座らせられました。
Oさんは慣れた手つきで私の髪をお団子にして、カンザシのようなコチと呼ばれる飾りをつけてくれました。
ひぇぇ。男の人に髪の毛触られるの初めて・・・。
いつも行ってる美容院もいつも女の人にやってもらってるから・・・。
くすぐったい・・・。

O「この靴も履いて。」

コッシンと呼ばれる、先の形の変わった靴を渡されました。
すこしぶかかったけど、どうやらワンサイズしかないみたいでした。

私の髪を整えると、OさんはBや他のサリーを着た人の髪も整えはじめました。

O「ちま子は写真撮っておいで。」

部長に言われるまま、写真撮影の列に並びました。
ちょっとドキドキ。
いろんな国の民族衣装をきた人がたくさーん。
女の子の方が多いけど、男の人もいます。
一体何カ国あるのかな?店は何店舗出すんだろう?
あとで彼に聞いてみようかなぁ。
写真撮影はポラロイドカメラでした。
撮った写真はボードに次々と貼られていきます。
「名前と国名を書いてください。あなたは韓国ですね。」と言われ、ポラに書き込みました。

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