有罪モラトリアム

私「すごい衣装の数でしたね。」

彼「結構古いものもあるんですよ。
  ユキさんが着ていたチマチョゴリは2着しかない貴重なものなんです。」

私「そうなんですか~。なんだかちょっと高そうでした。」

彼「1着は小さくて、着れる人は貴重なんですよ。」

な、なるほど・・・。
だから私にあの衣装が決まってたんだ・・・w

私「カナタさんの予想通り丈はピッタリでしたよ・・・w」

彼「似合ってましたよ。」

ぁ。ちゃんと見ててくれたんだ。
なんだかちょっぴりうれしい。

私「すごいですね、あの部長さん。
  最初みたときびっくりしちゃいましたw」

照れ隠しに話題を変えてしまいました。

彼「変わってるでしょうw
  あの人変わったタバコを吸ってるからいつも甘い匂いがするんですよw」

私「なんか黒いタバコ吸ってましたねw」

彼「ああ見えても、すごく器用な人なんですよ。」

私「あ、私の髪も整えてくれました。」

彼「衣装の着付けも、部長が一番詳しいんです。」


そんな話をあれこれしているうちに、ファミレスに到着しました。
私はこのファミレスの「キウイフルーツジュース」が大好きなんです。
キウイフルーツをまるごと絞ってあって、とってもジューシーで甘酸っぱくておいしい!
さっそく注文をします。
あとはオムライスを注文しました。

さすがに11人は同じテーブルに座れなかったので、2つのテーブルに分かれて座ります。
もちろん、私は彼とMと一緒です。部長も一緒のテーブルでした。

みんなは引き続きイベントの話をしていました。
私はふんふん、と頷きながら、彼の隣で話を聞いていました。
< 142 / 287 >

この作品をシェア

pagetop