有罪モラトリアム
ガー子がグループにやってきたその日、顔合わせと歓迎の意味を込めて、私も会いに行きました。
カナタさんやM、Bもその場にいました。
私「はじめまして!」
私が到着するなり、ガー子は私の装備をじっとみつめてきましたた。
その時着ていたのは、彼にもらった例の服と赤帽子、たいしたものは着ていませんでした。
どうせ高価な物なんて持っていませんでしたが・・・。
ガー子「なーんだ。大した事ないわねw」
カチーン(`□´)
わかっていても、いきなり初対面の相手に言われるとはっきり言ってムカつきますw
せっかく歓迎しようとやってきたのに・・・。
ガー子「私の素晴らしい装備をとくとご覧あれ!!」
私はガー子の装備をじっとみつめました。
・・・・。
私が欲しかった装備とか、全部身につけていました・・・。
どうせ貧乏ですよ・・・。
でもこれは彼がくれた特別な装備なのに!バカにするなんて酷いです。
ガー子は私が同じジョブをしているせいか、何かにつけて張り合うようなことを言ってきました。
もちろん、冗談も含めてなんですけども。
ガ-子「私よりマジックポイントが多いだなんて許せない!!!」
マジックポイントとは、魔法を使うと消費するポイントのことです。
つまりこのポイントが多いほど、魔法がたくさん唱えられるのです。
それはガー子が使っている種族を考えたら当然のことで、私の使っている種族のほうがマジックポイントが多かったから。
そんなことを責められてもどうしようもありませんでした。
そのうち私の事を「ライバルユキ」とまで言うように・・・。
私は戸惑いました。
別にガー子と張り合いたいなんてこれっぽっちも思って無かったし、
他のメンバーと同じように、普通に楽しく会話したかったんです。
たぶんガー子は、ただ話のネタにしたいだけだったのかもしれません。
それでも、私はなんだか少し寂しかったです。