有罪モラトリアム
そして1月の後半に三者懇談が行われ、
その時、3年生になったらどのクラスに入りたいか話し合いました。
特進、理系、文系、その他
事実上、特進は有名大学や医学部など難しい道を選ぶ人が進むコース。
理系は4大を目指す人のためのコース。
文系は短大・難易度の低目の大学を目指すコース。
その他は、専門学校や就職などを目指すコースでした。
人数の関係もあって、授業内容は4つに分かれているものの、多少他のコースと教室がかぶる場合もありました。
まだ進路を明確に決められない人も多かったみたいなので、ここではっきりとクラス分けをすることも難しかったんじゃないかなと思います。
Aは特進に行くと言っていました。
彼女の目指している道を考えたらそれは当然のことでした。
私は自分の希望を言いました。
医療系の大学に行きたいです。
でも正直まだ音大にも未練があります。と。
私は学校で小学生の頃から、毎回ピアノの伴奏をまかされていました。
この時も国歌や校歌を全校生徒の前で弾くのは私の役目でした。
コンクールにも少し出た事があります。
でも賞を取った事は数えるほどしかありません。自分に才能があるとは思えませんでした。
ピアニストにはなれないだろうな、でも音楽の先生やピアノの先生にだったらなれるかもしれない。
だから先生も私がピアノの道を少し考えていた事を知っていました。
私の親は「ユキの好きなようにすればいい。」と言ってくれました。