有罪モラトリアム
第10章:青天の霹靂
学校生活も、恋も、勉強も、なにもかもがうまくいっていると思っていた、2月の上旬・・・とある日。

予想してなかった事態が訪れました。

ある日、母がケータイの請求書を持って私の部屋へやってきました。

母「これは一体どういうことなの?
お父さんと約束したんじゃなかったの?
彼氏ができて浮かれてるのはわかるけど、これはさすがに見過ごせません!」

突きつけられた請求書を見ると・・・

私の番号だけで2万円近くの電話料金が・・・!!!!

ひ、ひぇぇぇぇぇ・・・!!
そういえば・・・私は夜になるとほぼ毎日のように彼に電話をかけたり、メールをしていました。
彼が電話してくれる日も、もちろんありましたが・・・。
ケータイのプランは一番安いのにしてあったので、無料通話分はかなり少ないはず。
学校の友達も少し増えたので、ケータイを使う機会が増えていました。

私「うわ・・・ごめんなさい…。」

母「今月分も高かったら、あなたのしているそのゲーム、止めてもらいますからね。」

私「えええ?!!!」

母「ケータイ料金と合わせても安いからって頼んだでしょ?
話が違うじゃないの。
それにもうすぐ受験生なんだから、
早くゲームなんてやめたほうがいいんじゃないの?」

確かに、その通りです。
返す言葉もみつかりません。
怒った母親は本気でした。
まずい・・・。
非常にまずい・・・!
彼と電話できなくなるなんてヤダ!!
ゲームできなくなっちゃうなんてヤダヤダ!!!

でも…彼に言ったら心配してあっちからばっかり電話してくるかも…。
そしたら今度は彼の負担になっちゃうんじゃ・・・。

どうしたらいいの~~?!!!

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