有罪モラトリアム

なんでこうなっちゃうの…?

困った・・・余計に困った・・・・。

もうこうなったら彼に話すしかないじゃない…。

泣く泣く、カナタさんのケータイに電話をかけることに。


「はい?」

「ユキです…。」

「どうしたんですか?公衆電話…?」

「あのですね…。」

私は電話代が高くなってしまって怒られたこと、
今月も高くなったらゲームを止めさせられてしまうこと、
姉に相談したら、カナタさんのことを不信がって会わせろと言われたこと。

正直に、全部話しました。

「困りましたね…。」

「はい…。もうどうしたらいいのかわかんなくって…。」

「僕が会いに行きますよ。お姉さんに納得してもらわないと…。」

「いいんですか・・・?
 お姉ちゃん、はっきり言ってネットゲームに変な偏見持ってますょ…。
 何か変なこというかも。」

「どっちみち、ユキさんの家族にいつか挨拶しなきゃと思ってましたから。」

え!!
な、なんかそれって・・・!
いやいや、真面目な彼らしいけど…。

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