有罪モラトリアム

彼「少し前のことですけど、ユキさんがT君のことを話してくれたじゃないですか。」

私「うん。」

彼「でも今は好きなわけじゃないって言ってましたよね。」

私「です。」

彼「ということは、ユキさんには今付き合ってる人はいないんですよね?」

カナタさんが・・・
私に付き合ってる人はいませんか?と質問を・・・?
え??え???
私の事、気にかけてくれてる・・・?!!

私「いません。」

しばらく、間がありました。


彼「げ!」

私「げ・・・?」

彼「あぁああ・・・すみません。ユキさん。」

私「どうかしたんですか?」

彼「Mが遊びにきました・・・くそwタイミング悪いw」

彼が「くそw」なんて言ったの初めて聞きましたw

彼「あぁ・・・本当に申し訳ない。こんなところに呼び出しておいて。」

私「だいじょぶですw」

彼「ちょっと恥ずかしいのでログ消したいから落ちますw」

そういって座り込む彼。

私「カナタさん?」

彼「ごめんなさい、また出直させてください・・・。すみません。」

彼「すみませんでした。」

消える直前まで謝りながら、彼は消えて行きました。
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