有罪モラトリアム
「今度、カナタさんのお部屋にも遊びに行きますね。」


「えっ?!!」


あれ?なんでそんなに驚いてるの??


「こないだお食事作るって約束したじゃないですか。
忘れちゃったんですか…。」


「あ、はい、料理のことですよね。」


「今、絶対忘れてたでしょw」


「違いますよ・・・w
ユキさん・・・。
一人暮らしの男の部屋に遊びに来るなんて、危ないことなんですよ。」


「え?」


「僕だって男なんですからw」


えーと・・・

えええ?!!

つまり、そういうことだよね・・?!!

私だって知識がないわけじゃありません。
人並みに興味だってありました。
でも彼がそんなこと考えてただなんて、ちっとも思ってませんでした。

だぁぁぁ。
なんてこと言っちゃったんだろう?!
特に深い意味はなかったのに!!
なんだか急に意識してしまって、何も言うことができなくなってしまいました。

そのままTVを見続けるフリをしていました。
内容なんてちっとも頭に入ってこなかったけど。
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