有罪モラトリアム

足音を立てないように、こっそりと自分の部屋へ戻りました。

おねーちゃんに聞こえてないよね・・・?

まだ胸がドキドキしてる・・・。

今日の彼は私には刺激が強すぎますってば。

部屋のベッドに倒れこんで、隣の部屋にいる彼の事を想っていました。

彼は大人の男性なんだし・・・やっぱり私に合わせて我慢してるのかな・・・。

うぅ。。。我慢って…。

だめ、まだそういうの自分のこととして考えられない・・・。

キスは嬉しいけど、その先はちょっと怖い・・・。

彼はきっと…経験あるんだろうなぁ…。

なんか余裕の表情だったし。

そんな話、絶対聞けないけど。

私と付き合う前はどんな人と付き合ってたんだろう・・・?

Mなら知ってるのかな?

今度こっそり聞いちゃおうかな。


1人悶々として一晩を過ごしました。
なかなか眠れませんでした。


< 232 / 287 >

この作品をシェア

pagetop