有罪モラトリアム


地図をプリントアウトして出かける事に。


「あ、家族の方に挨拶していっていいですか?」


「もうみんな出かけたので。」


「そうですか。皆さんによろしく伝えて下さい。」


内心ドキドキしていましたが、彼の様子は特に変わりませんでした。


な~んだ…。

・・・・。

私ってなんか昨日からおかしいかも。

何考えちゃってるんだろ?

ヘンなの。



2人でまた駅に向かい、電車に揺られました。


私はじぃっと彼の横顔を見つめていました。


綺麗な顔だなぁ。


じっと見入ってしまいます。


睫毛長い…。
あ、目の下にホクロが。

唇…柔らかかったな。


視線に気づいたのか、彼もこちらを見ました。


うあぁぁあ。

はずかしい…!!

なんかおかしい!!!

私ってやらしいかも!!!

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