有罪モラトリアム

手紙を読んでいて、まず最初に思ったのが、

なんていい人なんだろうって単純な気持ちでした。

恋敵に対して、ありがとう、ごめんなさいって

こんな言葉なかなか言えないと思います。

上辺だけじゃなくって、本気の気持ちを感じ取りました。


・・・なんでカナタさんはこの人を選ばなかったんだろう?


そんなこともそっと考えました。

Yさんのことは、怖かったけど、でも結局私は何もされていません。

こんなに謝ってもらう必要もないんじゃないかって思いました。


また部室に行くことのできる機会があったら、行ってみようかな。

Fさんとお話してみたいな。

そんな風に思うことができました。





手紙を読んだ後、カナタさんへメールを送りました。



タイトル:お手紙読みました

本文:Fさんからのお手紙読みました。
お詫びとお礼が書かれていました。
私はお礼されることなんて何もしてないのに。
でも3人がちゃんと和解できて本当に良かったと思えます。
また部室に連れて行ってもらえる機会があったら、よろしくお願いします。

今日は、プレゼント本当にありがとでした!
楽しかったです。
はやく春にならないかな(笑)




すぐに返事がきました。




タイトル:良かった

本文:そうでしたか。
最近FさんとYは一緒にいることが多いです。
もしかしたら付き合ってるのかもしれませんね。
また一緒に部室へ行きましょう。
ユキさんと一緒に楽しめるのは僕も嬉しいですから。
僕も早く着ているところ見てみたいです。



< 244 / 287 >

この作品をシェア

pagetop