有罪モラトリアム
「えっ!!ガー子も来るの?!」
私は驚きを隠せませんでした。
私のことを散々ライバル視して、カナタをダーリンと呼んでいる、
あの、ガー子が、
今度のオフ会に来る、ということを知ったのです。
「来ちゃ悪いのかよw」
ガー子にそう言われて思わず尻込みする私。
「いや・・別に・・・w」
どんな人なんだろ??
女性・・・なんだよね?
一体この人いくつなんだろう??
その時、オフ会前に仲間内でのイベントが計画されていて、
メンバーに「バトルロワイヤル」と告知されました。
バトルロワイヤル???
ってあれだよね??
生き残りをかけて戦うという・・・。
その頃、ゲーム内ではキャラクター同士で
戦うことのできるコンテンツが追加されていて、
そのシステムを利用して、
仲間同士で戦ってみようというのがコンセプトでした。
仲間は大いに盛り上がっていました。
カナタとMは同じジョブ(ゲーム内の職業)をしていたので、
2人で対戦することになりました。
2人とも、新しい装備を買い揃えたりと、結構楽しみにしている様子でした。
他のメンバーもそれぞれの対戦相手を決めていきました。
条件をなるべく同じにするために、同じジョブの仲間を対戦相手に選ぶ人が多かったです。
すると仲間がとんでもないことを言い出したのです。