有罪モラトリアム



「えっ!!ガー子も来るの?!」


私は驚きを隠せませんでした。

私のことを散々ライバル視して、カナタをダーリンと呼んでいる、

あの、ガー子が、

今度のオフ会に来る、ということを知ったのです。



「来ちゃ悪いのかよw」


ガー子にそう言われて思わず尻込みする私。


「いや・・別に・・・w」


どんな人なんだろ??

女性・・・なんだよね?

一体この人いくつなんだろう??


その時、オフ会前に仲間内でのイベントが計画されていて、

メンバーに「バトルロワイヤル」と告知されました。


バトルロワイヤル???

ってあれだよね??

生き残りをかけて戦うという・・・。


その頃、ゲーム内ではキャラクター同士で
戦うことのできるコンテンツが追加されていて、
そのシステムを利用して、
仲間同士で戦ってみようというのがコンセプトでした。


仲間は大いに盛り上がっていました。

カナタとMは同じジョブ(ゲーム内の職業)をしていたので、
2人で対戦することになりました。
2人とも、新しい装備を買い揃えたりと、結構楽しみにしている様子でした。

他のメンバーもそれぞれの対戦相手を決めていきました。
条件をなるべく同じにするために、同じジョブの仲間を対戦相手に選ぶ人が多かったです。


すると仲間がとんでもないことを言い出したのです。
< 257 / 287 >

この作品をシェア

pagetop