有罪モラトリアム
「ユキとガー子もここで決着をつけたら?w」
ハイ・・・?
「おっ、いいねー!それ!おもしろそうww」
「じゃあ、勝ったほうには王子様の熱いキッスでww」
「ちょ・・・!!
ちょっとちょっと!!!
なにいってるのーーー!!!」
私は慌てました。
はっきり言って、ガー子にゲームで勝てる自信がありません。
私は短時間しかゲームをすることができなかったので、
装備がしょぼくて、ガー子の装備している物の方がずっといい物だったし、
おまけにガー子の種族は、攻撃力が一番高い種族なのです。
同じジョブでも、1対1だったら負けてしまう・・・!
負け試合なんてヤダ!!
いくらゲームだからって、
カナタが他の女の子にキスするとこなんて、
ぜっっったい見たくない!!!!
「その勝負、乗ったw」
ぎゃああああああ。
ガー子はやる気満々です。
「私はイヤだから!!」
「逃げる気?w」
うっ・・・。
そんな…逃げるわけじゃ…。
仲間たちはおもしろがって、完璧にガー子の応援側です。
カナタ・・・助けて・・・。
「ユキが嫌がってるから、やめてあげて下さい。」
しかし、ガー子や仲間は納得するわけもなく、
もうほぼ 強 制 的 に
対戦が決まってしまいました・・・。
ホームページにもデカデカと、誰かが勝手に作った
「ユキvsガー子」因縁の対決!!?
なんて画像が貼られて告知されていました…。