有罪モラトリアム
「魔女っ子少女☆ガー子ちゃんよ☆」
ガー子は必殺技を使う度に、この台詞を同時に放ってきました。
しかもエリア全域に聞こえる大声で…。
ちょっと不気味で怖かった…笑。
ガツガツと体力を削られて、何度も死にそうになりました。
そのたびに、周りの人がガヤガヤと騒いで、ログが埋まっていきました。
ううう。
どう見ても、判定に持ち込まれたら私の負け確定です。
ガー子のMP、まだあるのかな…。
あまり魔法を使ってないからなぁ。
作戦は失敗だったのかな…。
そんな思いがよぎって、どんどん不安になっていきます。
私もガー子に負けじと技を繰り出し、なんとか体力を減らすことに成功しました。
その時!
ガー子の体力を減らしても、回復魔法を唱えなくなっていることに気づきました。
もしや・・・?
とうとう、MPが尽きたかな・・・?!
私は最後の攻撃に出ました。
実況が「あと1分~!」と言っているのをチラリと目で確認します。
ええい!
残り少ないMPで、攻撃の魔法を唱えました。
極め付けに最後はハンマーで大技を!!
ガー子のキャラは「うぉっ・・・。」と言いながら、
私の足元に崩れ落ちました。
や、やったーーーー!!
勝ったーーーーーーーーーー!!!!
すごい歓声でした。
みんなが私に拍手をしてくれました。
ガー子に拍手を送る人もいっぱいいました。