有罪モラトリアム

2度目のオフ会



ガー子との対決を終えた次の日、

ガー子は何事もなかったかのようにログインしていました。

でも仲間が昨日の話題で盛り上がっているにも関わらず、

ガー子は一切昨日のことを話しませんでした。

私にも、カナタにも話しかけません。

そのことを察したのか、仲間はガー子に昨日の話題をふることもありませんでした。


ガー子が絡んで来ることがなくなって、

少しホッとした反面、なんだか心にひっかかります。


『ガー子って本当にカナタのこと好きなんじゃ…?』


今までずっとネタだと思っていた彼女の恋心。

もしかして・・・本気なの?と、この時初めて思いました。



数日後、予定通り2度目のオフ会が開かれることになりました。

私とカナタも参加します。

ガー子のことは気になるけど、久々に仲間達に会えるということで楽しみにしていました。



集合場所に行く前に、カナタと2人で待ち合わせして2人で向かいました。

まだ数人しか集まってなくて、

しばらくするとどんどん人が増えていきました。



そして・・・

ガー子がとうとう私達の目の前に現れました。



「はじめまして。ガー子です。」



「えええええ?!!」
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