有罪モラトリアム


「どうしよ。止めらんない。」


カナタはそういうと、私のワンピースを更に下にずらしました。


「あ、恥ずかしいです・・・。」


思わず手を押さえる私…。


「電気、消すから…少しだけ見せて…。」


「じゃあ…キスされたお詫びです…。」


彼は電気のスイッチを押して、戻ってきました。


もう心臓はドキドキしっぱなしで・・・


でも嬉しい自分、恥ずかしい自分、止められない自分もいて…


「ユキ・・・。」


彼は私のワンピースを全部脱がしてしまいました。


身に纏っているのは、1枚だけ。


いくら真っ暗でも・・・これは恥ずかしい。


彼の手が触れるたびに、心臓が飛び上がりそうでした。


勝手に体が反応してしまいます。


付き合い始めてもう7ヶ月が経ちます。


友達の話でもよく聞くけど…そろそろ、な時期。


私だってもう子供じゃないんだ…。


大人な彼氏と付き合ってるんだから尚更…。




「酔った勢いだなんて…思わないで下さい。」


私は彼に言いました。


「カナタが好きだから・・・。」


「僕もユキが好きです…。
 だからもう我慢できないかも…。」


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