有罪モラトリアム
彼「僕はよく変わっていると言われます。」
丘に向かって草原を2人で走っているとき、彼が急に話し始めました。
彼「生真面目とか、ずれてるとかw」
私「私は悪い事じゃないと思いますけど。」
彼「そうですか?」
私「真面目なところも、誰にでも優しいところも、すごくステキだと思います」
きゃーーーーーw
言っちゃったぁぁ(//▽//)
彼は暫く黙っていました。
そして、あの丘に辿り着きました。
キラキラと光が舞っていました。
彼は立ち止まって私の方をまっすぐにみつめました。
彼「あの・・・何が言いたかったかと言いますと」
彼「こんなこと言うと、僕の頭がおかしいと思われるかもしれなくて」
私「何でも話してください。カナタさんのこともっと知りたいです。」
もういいや。
気持ちがバレちゃってもいいや。
だって、これが私の本音だもん。
たとえ、両想いが私の幻想だとしても、勘違いだとしても。
私が彼を好きな気持ちは変わらないんだから。
会った事がなくても、人に恋するこの気持ちは決して偽りなんかじゃない。