有罪モラトリアム

2度目の出会い


顔も知らない


声も知らない


そればかりか、本名すら知らない


私が知っている彼は、


身に纏う優しい雰囲気、真面目な性格


そして、私の事を好きだといってくれる気持ちだけだ


それでも恋をするのには十分だった


ただ、それだけの話だ
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