有罪モラトリアム
さてさて。
どうみたってBは戦闘態勢に入っています(大げさ)
戦闘を得意としない私だって、黙って見過ごすわけにはいきません。
Bは、剣(色気)を片手に余裕の表情で攻撃を仕掛けてきます。

B「カナタさん、カナタさんって今リアルでお付き合いしてる人っているんですかぁ??」

「リアルで」を強調してきました!

彼「あの、リアルではいませんけど・・・」

彼がちらっとこっちを見ました。
Yukiに120ダメージ!

うぅぅ。痛いところを突かれた・・・。

ええい!こうなりゃヤケです。
ぐいっと、最初の桃カクテルを一口飲みます。

彼「あっ・・・。ユキさん、飲んでだいじょうぶですか?!」

私「このくらいなら平気です。」

負けじとこちらも攻撃をしかけます。

私「B、こないだ彼氏いるっていってたよね~!どんな人なの?」

完璧に嫌な女です。
でも黙ってるわけにはいかないんです。

B「もう別れたわよw」

Yukiの攻撃→Bにミス。

見事にからぶりました。

いつの間に別れてたの・・・。

B「カナタさん、今度うちの学校遊びに来ませんか?案内しちゃいますよ~。」

彼「ファッションショーですか?」

B「うん!私、自分の作った服きてモデルとして出演するの。」

彼「モデルですかぁ。すごいですね。」

B「そんなことないですよぅw」


もでる・・・。
確かに、モデルとか似合いそう・・・。
Yukiに60ダメージ!

なんて思ってる場合じゃなかった!

B「来週の日曜なんですけど、空いてます?」

彼「えっと・・・男が1人でファッションショー行くのはちょっと恥ずかしいかなw」

B「Mとか、友達と一緒にぜひ来てくださいよぅw」

彼「うーん。考えておきますw」

ふっ・・・。
ファッションショーなんて彼は興味ないですよーだw
そんなにご自慢の胸みせびらかしちゃったって、
彼は、私のことが好きなんだからぁ!

カクテルをもう一口・・・。
ぷはぁ。
結構おいしいかも・・・。
もうちょっと飲んじゃえ。
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