有罪モラトリアム
そのとき、ちょっとしたハプニングが。
後ろを通った酔っ払いのメンバーが、彼の背中を押してしまいました。

彼はテーブルに手をついたのですが、ちょうどそこにはコップが・・・

バシャっと、彼のズボンにお酒がかかってしまいました。

あぁあ、っと思っておしぼりを手にしたのですが、

Bのが素早かった・・・。

メンバー「おおっと、ごめんよーー。」

彼「あ。Bさんすみません・・・。」

むぅぅぅぅ(○`ε´○)
そんなにベタベタ触る必要あるの?!

B「ちゃんと拭かないとシミになっちゃいますよw」

彼「自分でできますから。」

B「まかせてくださいw」

Bがこっちを見てクスっと笑いました。

ムーカーツークーw

もぉぉ。
彼は自分で拭くって言ってるのに!

ゴクゴク・・・。

あれあれ?いつのまにこんなに飲んでたんだろ・・・?
ほとんどコップの中に残ってない。
1杯飲んじゃったのかぁ。
うーん・・・ちょっと暑くなってきちゃったかも・・・。

彼「ユキさん、グレープフルーツジュース頼みますね。」

私「ぐれーぷふるーつ・・・?」

彼「悪酔いを予防する効果があるんです。」

私「そうなんですかぁ・・・。」

B「ちょっと、ユキ・・・顔赤いよ?飲めないなら無理しないほうが・・・」

私「のめるもん。」

あれぇ?
なんだか頭がふわふわ~・・・。

ぐれーぷふるーつじゅーす・・・飲まなきゃ・・・

私「ちょっとお手洗いに・・・。」

立ち上がって歩いてみると、
なんだかまっすぐ歩けない・・・。

彼が心配そうにこっちをみています。

トイレの鏡を覗きこむと、真っ赤な顔した自分が映っていました。
うわわ。
こんなに飲んじゃったの初めてかも・・・。
ファンデーションを上塗りしてみたけど、あんまり誤魔化せてません。
ぅうう。これ以上飲むのはやめとこぅ。
とりあえず彼のとこ戻ろう・・・。
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