有罪モラトリアム

大失態


精一杯の背伸びだった

あの人に似合う自分でいたかったから

はやく大人になりたかった

でも似合わない化粧も、

ヒールの高い靴も、

身に着けるとやっぱり違和感があった

お酒もやっぱり飲めなかった

大人っぽい彼女が羨ましかった
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