有罪モラトリアム
B「おかしいのは、たぶん、私の方だと思う。」
ぇ?どういうことなんだろう・・・?
私のイメージのBは明るくて、綺麗で、何の悩みも無くて、
たぶんたくさんの男の人と恋愛をしてきたんじゃないかな、なんて想像をしてたんだけど・・・。
B「私ね、なんか最近ユキみたいに恋をするのが怖いのw」
私「なんで・・・?」
B「本気になったって裏切られるだけなんだもんw」
私「Mはそんなことしないと思うよ・・・。」
B「でも信じられなくて。」
意外だった。
Bは恋にもパワー全開で前向きに立ち向かって行くタイプだと思ってた。
B「私、見た目がこんなんだからさぁ。
高校生くらいから、遊んでるとか散々言われてw ヤリマンとかw」
私「私、今それ言われてるよw」
B「はぁぁ?w なんでw」
私は、学校であったことをBにも話しました。
Sのこと。T君のこと。学校に来られなくなったAのことも。
私がその話をしているとき、
草原に雨が降り出しました。
まるで2人の気持ちを反映しているみたいでした。
Bは時々相槌を打ちながら、私の話をじっと聞いてくれました。
B「なるほどね~。最悪だねw」
私「もう笑うしかないよねw」
B「私が高校生の時も、酷い事あったよ~。上級生に生意気だって呼び出されてボコられたりw」
私「殴られたの?!!」
B「うんw 殴り返したけどw」
私「さすが・・・w」
B「でも1人じゃどうしようもないよね。」
私「うん・・・。」
B「そのとき、傷心の私に優しくしてくれた人がいてさ。
優しい彼にコロっと恋しちゃったわけよ。」
私「弱ってるときに優しくされると、ぐっときちゃうよね・・・w」
B「うんw すごく優しくて。
私、その時処女だったんだけど、その人に捧げちゃってw」
私「ひゃ・・・。」
B「でも騙されてたんだw」
私「え・・・?」
B「その彼がさぁ、教室で他の男と話してるの偶然聞いちゃって。
噂どおりのヤリマンだったからすぐやれたぞって言ってた。」
B「・・・好きだったんだけどなぁ。」