二つ星
教室に戻ったうちらはブーイングの嵐。
「おい!!俺らは部活だけやっていればいいんじゃねーのか!?」
廉太がヒステリックに叫ぶ。
それはうちも同感だ。
「てか宮野女学院に頼まなくてもよくね?」
これは私の本音。
まるで陽に頼ってるみたいで嫌だ。
「これは…理事長決定だ」
担任はバスケ部の顧問。
バスケ部は女子も男子も全国トップの実力。
もちろん反対派だったと思う。
「絶対やんないから」
廉太を筆頭に次々と教室を出ていった。
「明日葉帰ろ」
「部活は?」
「なんかイライラするからやんない」
「大会近いんでしょ…?」
「………………」
「暖、市民体育館行かね?」
「廉太…」
「1対1なら相手するよ?」
「…明日葉はどうする」
「部活休みだし帰る、中学行って練習に混ざる」
「わかった」
そして、ほとんどのスポーツ科の生徒は元中に行って練習に混ざるために帰った。
「廉太うちらも行こ」
「あぁ…」