細い女の子なんて大っ嫌い‼
「何言ってんの。
 岡本君は憧れなだけで…好きじゃない。
 あたしは彼氏が第一!」


「へぇーそっかぁ。」


彼女は、
何その疑いの目は?
とか色々ごちゃごちゃ言ってた。


「ってか…。」


あたしは疑問に思っていた事を
口にする。


「何で光平氏の事憧れてんの?」


ただの変人じゃん。
帆波ちゃんはまたまた赤くなり、
口を開いた。


「カッコいいし…?」


…こりゃ新たな帆波ちゃんの一面を
発見できた。


「格好良い、ねぇ…?」


まあ見かけは格好良いって思ったけど
中身変な人だよ。
変わり者だよ。


「帆波ちゃん…。
 人間は中身だよ。」


あたしは力強く言ったが…
え、本当にそうなん?


やっぱり人間って
中身って外見?


「そんなの知ってる。
 岡本君は優しくて面白い人!」


優しくて面白い人だったんだ。
あたしはふーんと気のない返事をして
帆波ちゃんと別れた。



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