細い女の子なんて大っ嫌い‼
「な…!
 ひ、酷過ぎでしょ?!」


帆波ちゃんの背中をバシバシと叩いてると。


「形本さん。」


立っているあたしの首元から声がした。
つまり、真後ろにいるってこと…。
で…


「で、でた…!
 …あ、ごめんなさい、ごめんなさい、
 許して下さい…。。」


振り向くと知らない女子がいた。


「誰ですか?」


「誰って…。」


彼女の顔が呆れたね、って言っていたのを
あたしは見逃しませんでした。


そして


「同じクラスの山藤光里(さんどうひかり)よ。
 以後お見知りおきを。」


と気取った彼女のことを
苦手だと本能で感じましたね。


だって後ろに女子が4,5人いるんだもん。
この人何者…?!


「はあ…ヒカルさん…何の御用で…。」


「光里ですわ。」


…超苦手。


「分かりました。
 それでヒカルさん…。」


「ひ・か・りだっつーの!」
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