細い女の子なんて大っ嫌い‼
えーっ?!
本性が露わに…!


ご、ごめんなさい、と苦笑いして
目の置き場がなくなったため、
クラスを見渡した。


げ、クラス中の人達が
こっち向いてんじゃん。


「奈那ちゃんやっるぅー!」


「山藤、本性見せる?!
 俺、記事書けるし!」


馴れ馴れしい男子達が
騒いでる。


「静かにしなさいよおぉ!」


眉をしかめ、ヒカルさんが吠えた。


一瞬でシーンとなる、このクラスも
どうかしてるんじゃないの。


それを見たヒカルさんはこっちを
再び向いた。


「で、あなたにお話がありますの。
 ちょっと来て下さる?」


………呼び出しってヤツ?


ぬん。。


「呼び出し…こえーよ。」


小声で呟いてハッとした。


「な、な、な、な、何でもありません。
 ヒカル様。」


…何故かこれでヒカルさんの
怒りは頂点に達した。
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