細い女の子なんて大っ嫌い‼
って感じだったけどこの人には
しっくりきてるよ。


制服も着てるのに。
この人の一部みたい…。


「あなた、岡本君に近づかないで
 下さる?!」


「岡本君…。」


「ほら、奈那。
 光平氏…だよ。」


帆波ちゃんに囁かれて
心の中で爆笑してしまう。


「…光平氏…?!」


え…ヤバいよ、真面目に。
あたし、笑いだしそう…。


「も…しかして…
 嫉妬…ククッ…?!」


言い終わらないうちに
平手が飛んできてあたしの意識も
跳びそうだよ…。


痛…。


顔を真っ赤にしたヒカルさんは、
狂騒した。


「なっ…何よ!
 嫉妬なんて…
 あんたなんかにするわけ
 ないじゃないの!

 この……えっと…メス豚に…!」


め…メス豚…───?!


ショックだった。
ただショックで。
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