細い女の子なんて大っ嫌い‼
「なんであたしが女じゃなくて
 男なわけ?!
 確か桐壺帝って光源氏の父でしょ?」


この人、あたしが思うに凄く変な人…。
なんか真面目に突っ込んだあたし、
超恥ずかしいよね?


「じゃあね、帆波ちゃん。」


馬鹿馬鹿しくなってあたしが
お別れの挨拶を告げると、


「岡本君に聞いといて
 終わりか、あんたは。」


と、帆波ちゃん、
やれやれって風にため息。


「…確かに!
 で、光源氏の父じゃなくて
 光平氏の母なんだよ、桐壺帝子は。
 それで、桐壺帝子は
 光平氏の恋人なんだよ!」


彼も何か言ってたけど聞いてません。


…聞いてませんから…!!
残念!!


なんて心で叫んでみる。
…なんか痛い人間だ。


「きょーおの夜ごはんは
 なっんだろなぁ~♪

 にんじん~白菜~
 シイタケさん~♪

 み~んな煮っ込んで
 さぁ~食べよ~♪」


その場で作曲したあたし、
やっぱ天才なんじゃないの?


やっぱなぁ~♪


凄いよな、あたしは。
うんうん。

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