【完】ペテン師との甘い夜
私達はノートパソコンにある文字を追う。



「何コレ…嘘。」



「コレ、真実なのか?」



あの朱美ちゃんが女言葉を忘れるほどの内容。



私達の後ろに回り込んだミヒロさんも、画面に並んだ文字に息を呑んだ。



「それは警視庁の中枢のパソコンをハックして入手した情報だ。だから事件の内容に嘘偽りはないだろうな。」



ショウジは自分を落ち着かせる為なのか、頼んでいたクリームソーダを飲んでいた。



私は頭の整理の為に、もう一度、画面を見つめた。
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