【完】ペテン師との甘い夜
結局彼は自分のマンションへ着くまで起きなかった。



私が探りを入れようとしてたのに気付いての行動なら、末恐ろしいと思う。



「じゃあ社長、気をつけて。」



私はタクシーから降りた社長にいうと



「出してください。」



帰路に着こうとした。



けれど…。



ぐいっ



「わっ!」



気がつけば国見社長に私も降ろされて



「行って下さい。」



タクシーは私を乗せず遠退いて行った。
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