【完】ペテン師との甘い夜
私は使命を果たし部署へ戻ろうとする。



部屋を出るとドアの横に久美が立っていた。



「伊織、あんたと社長、一体何なの?」



「う〜ん…友達の戸籍上異母兄弟ってとこ?」



私はそれだけ言い残すと、意味が分からないと顔に書いてある久美を置いて歩き出す。



そして経理課に戻ると、コンビニ弁当を食べている部長に早退を告げ、着替えて会社を後にした。





外に出た私は早速携帯を握る。



電話を鳴らし2コール目に掛けた相手が出た。
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