【完】ペテン師との甘い夜
「あぁ、私?私は制御システム会社の専務取締役。」
さらりと長い職業を言ってのけた朱美ちゃん。
「その時は流石に"朱美ちゃん"ではないのよね?」
「えぇ。田中正樹って名乗ってるわよ。」
平然とすらすらそんなこと言っちゃうものだから私はびっくりしてしまった。
専務取締役って…かなりの地位だし。
朱美ちゃんって、一体幾つなのかしら?
私より年上なのかな。
「言っとくけど、私伊織チャンより年下よ?23歳。」
朱美ちゃんは私の頭を完全に読み取ったのか、クスクス笑いながら喋った。
さらりと長い職業を言ってのけた朱美ちゃん。
「その時は流石に"朱美ちゃん"ではないのよね?」
「えぇ。田中正樹って名乗ってるわよ。」
平然とすらすらそんなこと言っちゃうものだから私はびっくりしてしまった。
専務取締役って…かなりの地位だし。
朱美ちゃんって、一体幾つなのかしら?
私より年上なのかな。
「言っとくけど、私伊織チャンより年下よ?23歳。」
朱美ちゃんは私の頭を完全に読み取ったのか、クスクス笑いながら喋った。