【完】ペテン師との甘い夜
「へぇ〜…伊織チャンがキスだけで満足しちゃったんだ。」



「ええ。不覚にも。」



私は生ビールをグビッと飲み干す。



「でも、その男、謎ね〜!。」



「自分のこと、ペテン師とか言ってたわ。」



私は昨日セキが出した薔薇を出した。



「このドライフラワー魔法みたいに出した。あいつ、マジシャンなのかな?」



「そうね…でも、ペテン師なんでしょ?」



朱美ちゃんは楽しそうにカクテルを口に入れる。



ペテン師って詐欺師だよね…



人をだまくらかすってこと。



それは、マジシャンではないってことなのかしら?
< 19 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop