【完】ペテン師との甘い夜
「なぁに?どうしたの〜?」



セキはペロっと下唇を舐める。



そして、私の手を優しく自分の手に乗せた。



まるでお姫様みたいな扱いに、内心ドキドキ。



でも、顔色だけは変えないように努力した。



お店を出ると、黒いベンツの前に着く。



「あの…もしかして。」



「ん〜?オレの車だけど?」



私は血の気が引くのが分かった。



ホントに、この男一体何者なの!?



ブラックカードにベンツ。ありえなさ過ぎる。
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