【完】ペテン師との甘い夜
「朱美だよ、あ・け・み!」



「失礼〜。」



あ〜……マジムカつくわ。



「ねぇ〜、い…何?」



伊織チャンは聞いてくる。



その上目遣い、私じゃなかったらイチコロね。



「セキちゃん?言っちゃっていいかしら?」



私はニタニタしながらアイツに言う。



「ん〜…言ったら、どうなるか分かる?」



アイツは妖艶に微笑む。



背中に冷や汗が伝う。



ムカつくけど、俺…じゃなくて、私はアイツには敵わない。
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