【完】ペテン師との甘い夜
「朱美ちゃん?悪いけど伊織借りてくからね。」



「勝手にすれば?」



朱美ちゃんの返事と共に体がふわりと浮く。



持ち上げられてることに気付くのに時間が掛かった。



「えっ!?ちょっ!セキ…。」



「しっ!いいから黙ってて?」



セキが満面の笑みを浮かべている。



私はセキに抱き抱えられたまま店内を出た。



そのままセキの高級車へ連れ込まれて、シートの上に乗せられた。



「セキ…んぅっ!」



私が言葉を発する暇も与えぬまま極上の口づけが降りてきた。
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