ストロベリーLOVE
そんな奇跡の瞬間まで

あと、10m

でも急がない。

急いだら、奇跡が奇跡じゃなくなっちゃう。

あと、5m

そんな私の前に、大きな障害物が。
ちょっと立ち止まって、その障害物が立ち去るのを待つ。

“早くしてよね。こっちは奇跡待ちなんだから”

私は障害物を意識しないそぶりをして、その辺をグルグル、チャンスをうかがう。

そんな私の目には、確実に、100%確実に、目標物を捉えている。

障害物が動いた。

“よし、今だ!”

心はダッシュ、体は歩き

0m

私に奇跡は降りたはずだった

“・・・ない”
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