ストロベリーLOVE

私は周りを注意深く見て、さっきの障害物がいない事を確認。

“ふぅー、助かった。疲れちゃった、帰ろう”

私は最低限の注意意を怠らないままレジへ向って店を出た。

“今日は残念だったけど、こんな簡単に奇跡を起こしたら、奇跡じゃないもんね。また明日から頑張るぞ！”

って、気合を入れ直した瞬間、私の目にさっきの障害物が。

視力だけはバカみたいにイイから、１００％確かだ。

“あぁ、どうしよう。ちょっと遠くだから気付いてないけど、寄り道する場所ないし、道もしばらく一直線だし”

そんな事を思い、障害物の背中を見ながら、ゆっくり、ゆっくり歩く私。

そおっと、そおっと、気付かれないように

すると、障害物が突然振り返って、私に向って走ってくる。

“え、え、え、どうしよう。バレた。怒られる”

私は立ち止まって、目をつぶって、障害物の存在を忘れようとするが、１歩、１歩、確実に近づいてくる足音。

１０ｍ、９m、６m、４m、３m

“あぁー”