キミヲ愛デヨウ檻ノ中
開いた胸元を指で、鎖骨のあたりをなぞる。

右の鎖骨から左の胸上までの引き攣れた皮膚の感覚。


「なぜ……私は…死んでいないの…?」

涙が一筋、頬を伝った。






もっともあいされたいひとに

ひつようないといわれたら

そのそんざいは


ド コ ニ イ ケ バ イ イ … ?



少し足を動かすと

じゃらじゃらと冷たい音がした。
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