大切なキミ達へ
中学2年になっても気持ちは変わらなかった

キミとは気まずいままで目も合わせられない

目が合えば哀しくて悲しくて辛かった

自分が哀れに感じた

本当の恋なんて叶うはずないんだ

そう思うことで気持ちをおさえた

けどその年の夏

キミと彼女が歩いて帰る姿を見てしまった

どうしようもないくらい悲しくなって涙が出た

路上の真ん中でキミを想って泣いた

こんな気持ち初めてで泣くことしかできなかった

どうして私は泣いてるんだろう?

どうしてこんなにキミが好きなんだろう?

きっと涙が出たのは本気の恋だから

キミの幸せよりも自分の事を考えていた自分が惨めだ

それでも諦められなかった

キミへ面と向かってはじめての告白

“ずっと傍に居たいと思えるのはキミだけだよ”

そう言った

けれどキミの言葉を聞かないまま逃げてしまった

だって振られるの分かってたから

キミはまだ好きな人がいる

キミもまた私みたいに恋に悩んでる

だから振られても何も言えないんだ

キミに何度か気持ちを伝え続けた

けれどちゃんと私の想い届いたのかな?って…

もうキミは私に笑顔を向けてくれる事はない

もう初めて告白したときから私の恋なんて終わってた

でも気付きたくなんてなかったッ

キミにはもっと大切な人がいる

もっと大切にしないといけない人がいる

だから……この恋、諦めようと思った
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