笑顔のアイドル☆
「大丈夫ですか?陽翔先輩…?」

吐きそうな顔した陽翔先輩にあたしは心配で声をかけた。


「う…俺…絶叫系ダメなんだよな…しばらく休むからみんな遊んで来いよ。」


なんか心配だ。

「あたし飲み物買って来ますね!」

と言って行こうとしたとき、

「滝川さん、私がしばらく陽翔くんと一緒にいるからいいわよ。私が買いに行くわ。」

と桜子先輩。


「えー!桜子!お前絶叫系大好きだから、スッゲエ怖いの乗ろうと思ったのに!」

と連司先輩がふくれた様子で言った。


「美里ちゃんも一緒に来てほしいし、大和は芸人ならそうゆうのは乗らないとダメだから付き合え!てわけで陽翔の看病は捺綺ちゃん、よろしく。」


そんな連司先輩に対して、
「俺は病人じゃねえ…。看病て何だよ…」
と陽翔先輩は消えそうな声で呟いた。


連司先輩は美里、大和、桜子先輩の手を引き、ルンルン気分で次の乗り物に向かった。





「とりあえず、休みましょうか…」

木陰のベンチに陽翔先輩とあたしは腰掛けた。


「俺…かっこわりぃな。」

何だかシュンとしてる陽翔先輩。

「そんなことないですよ!陽翔先輩の歌ってる姿は超かっこいいです!」


陽翔先輩はニコッと笑った。
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