笑顔のアイドル☆
「連司先輩…。」


体育倉庫には瑠璃と連司先輩だけになった。


「お前ももう行けよ。俺はこういう男なんだよ。わかったらもう行け。今まで遊んで悪かったな。」


投げ捨てたように言う連司先輩を、瑠璃はぎゅっと小さな体で包み込んだ。



「先輩…私は連司が好きです。本気で好きになってもらえない事もわかっていました。けれど、少しでも私を見てくれている時間がすごく幸せでした。私は連司先輩がどんな人であってもずっと好きです。」




瑠璃の真っすぐな愛情に、連司先輩の右目から、すっと光の筋が通った。
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