笑顔のアイドル☆
教室に着き、辺りを見渡すと…


「あれー捺綺ちゃん。前髪上げてどうしたの?」


「連司先輩…!」


突然横から出てきた連司先輩に、あたしはびっくりした。

「かわいい!てか大人っぽくなったね。陽翔もそう思うだろ?」

連司先輩は自分の後ろにいた陽翔先輩に同意を求めたが、陽翔先輩はマトモにこっちを見ずに、「ああ、そうだな」と言って向こうへ歩いて行ってしまった。



なんで…?
みんなから好評なのに、陽翔先輩はマトモに見てもくれないんだ…。



演技の授業はいつもよりさらに集中力を欠き、先生に怒られた。
< 80 / 100 >

この作品をシェア

pagetop