笑顔のアイドル☆
「なんだあれ…怖っ」


美里があたしの後ろでぼそぼそっと言った。



「ねぇ…もしかして、桜子先輩って…陽翔先輩のこと…」


瑠璃が言いかけたが、あたしは話をそらす。



「ねえ!早くご飯買いに行こうよ!」



瑠璃が言い掛けた言葉。


『桜子先輩って…陽翔先輩のこと…』


そのあとを聞く勇気はない。


弱虫かなぁ…?




もしそのあとを聞いてしまって、自分が感じた桜子先輩の気持ちを改めて頭に入ってしまったら…


あたしはこれ以上は陽翔先輩の横に行く勇気が出ない。


桜子先輩にも悪いと思ってしまう…。


臆病なあたし…。

だめだよね…。
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