雨のち晴れ時々曇り
出会い物語
今年高校を卒業し,
新しく大学生活が始まった。

私の通う大学は少し遠めで
頭もさほど良くない。

高校は一応進学校だったため
同じ高校で同じ大学の子は
1人2人といったところだった。

最初は不安だったがもぉ
半年以上経つ今はそれなりに
やっている。



「寒いなあ..」



空を見上げると今年は少し早い
雪がふわふわと舞っていた。

11月のあの頃想い通わせた時も
こんな寒空だった。








「みずきー!!!」


後ろから突然抱き着かれる。

「わっ!!あずさっ」

この大学で出会った同じ
クラスの女の子だ。

クラスっていってもクラスの
授業はそんなにないのだけど,
大学生活は大半あずさと
過ごしている。


「今みずき考え事してたでしょー?」

「え..」

「..眉間にしわよってたよっ」

笑って私の眉間を指さす。

「そんなんじゃいい男寄ってこないぞっ」

私はぽりぽりと頭をかいた。

「あはは..そうだね」


<共学>でしかもこの大学は
男の方が多いせいか周りには
出会いがあると思われている
らしいしこの学校に通う
女の子もまた思っていた。

いや出会いはいっぱい
あるのだろうけど,
私はどうもそういう対象に
なる人とはまだ出会えて
なかった。

その理由は自分でも
なんとなくわかっていた。
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