愛を下さい。


だけどあの日から彼を一度も見掛けない。


心の中で、微かに彼を探していた…。


だって…お礼言わきゃ。だし?


「亜紀またキョロキョロしてるよ~??」


『えッ??』


いきなり話しかけられて一瞬ビクっとなった私を見て真衣は笑い出した。


「あははは!!何ビクついてんの??亜紀誰か探してんの?」


『ぃや…別に。』


隠すことじゃないけど、とっさに聞かれて思わず嘘ついちゃった…。


真衣は、怪し~と言いながらこっちをジッ…と見ていた。


『何もないってばぁ…笑)』


と笑ってごまかすように言って顔を背けると………



< 10 / 13 >

この作品をシェア

pagetop