BlueRoseの世界〜詩〜
こりんごの実〜なくさないように〜
綿菓子みたいな雲を見上げて
紅くなった
こりんごの実を
てのひらにあつめた
あたりまえの
日常は
くりかえしくりかえし
やってくる
ようで
ほんとうは
同じ瞬間は
過ぎるたび失われ
二度と逢うことの
できない
かけらたち
いつくしんで
やわらかいこころを
なくさないように
愛しいものが
手からこぼれおちないように
指先にとまったとんぼに
小さくくちぶえをふく