ユキの奇跡
喜びも分かち合える…!
「もう!今日はなんで急に消えちゃったの?」
「まぁまぁ、怒らないの!結構楽しそうに話してたじゃない」
「見てたの?」
「ハナ、結城君のこと好きになったんじゃないのォ」
「ちょっと、茶化さないでよ~」
その日の夜、急に消えたユキはちゃんと現れて、二人でたくさん結城君の話をした。
好きとか嫌いとかそんなんじゃないけど、結城君と話すのは楽しい。それは確かだ。
「聞いちゃったよ~、お弁当作ってあげるって言ってたね、結城君」
「うん…。なんか、ちょっと嬉しい」
「よかったねぇ、ハナ。好きかどうかはともかく、友達、出来たじゃん」
「うん!ありがとう、ユキ」
「がんばりなよ」
言って、ユキは笑った。