チェリーガールアタシが処女と闘った日々
アタシはさっき包み直した包装をきれいにとって…箱を開ける。
店のダウンライトやクリスマスキャンドルがピンクゴールドのネックレスに反射して…宝石箱を開けたように煌めいていた。
自慢の長い黒髪をかき揚げ…「颯斗さん…つけて」と甘えた目線で言う。
「いいよ。」
と颯斗さんは席をたち…アタシの後ろに回り…ネックレスの留め金をとめてくれ…
アタシを窓の方に向かせ「似合ってるよ。…どう…気にいってくれた」と優しい声で言ってくれた。
窓に映されたアタシの姿は…いつもより輝いて見えた。
アタシはただコクンと頷くだけが精一杯だった。
言葉にしてしまうと…言葉と一緒に涙が零れそうで…